不動産売却をする方法には大きく分けて「仲介」と「買取」の二種類の方法があります。仲介と買取それぞれの特徴や形態、メリットデメリットを知ったうえで最適な方法を選ぶために、こちらではそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひ事前にチェックしておきましょう。
不動産売却をする際の方法は、大きく分けて「仲介」と「買取」の2種類があります。まずは「仲介」と「買取」の違いやメリッデメリットなどを把握し、どちらの方法がより合っているかを考えていきましょう。
不動産売却方法のひとつである「仲介」は、不動産会社に不動産の売却を依頼する方法で、不動産会社がさまざまな手法・ネットワークを使って購入希望者を探します。
不動産会社に動いてもらっているため、不動産の売却時にはあらかじめ国土交通省の規定として定められている範囲内の仲介手数料を支払うことになります。
仲介による不動産売買には、「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3つがあります。それぞれの違いについて解説します。
専属専任媒介契約は、不動産を売却したい売主側が自ら買主を見つける「自己発見取引」は不可となっており、複数の不動産会社に不動産の売却を依頼できない媒介契約です。レインズへの登録は媒介契約締結後5日以内となっており、契約期間は最長で3ヵ月、業務処理の報告義務は1週間に1回以上となっています。
参照元:スマイティ(https://sumaity.com/sell/press/210/)
専任媒介契約は仲介による不動産売買のなかでも多く結ばれている契約方式で、複数の会社に不動産の売買ができない媒介契約です。依頼主自らが買主を見つける「自己発見取引」が可能で、レインズへの登録は媒介契約締結後7日以内となっており、契約期間は最長で3ヵ月、業務処理の報告義務は2週間に1回以上となっています。
参照元:スマイティ(https://sumaity.com/sell/press/210/)
専属専任媒介契約や専任媒介契約と異なり、一般媒介契約は、売主が複数の不動産会社と契約ができるほか、自己発見取引も可能となっているため、不動産会社・売主ともに行動の制限はあまりありません。
レインズへの登録・契約期間・業務処理の報告義務もすべて任意となっているため、不動産会社による売却活動が熱心に行われない可能性もあります。
参照元:スマイティ(https://sumaity.com/sell/press/210/)
不動産の売却で仲介を選んだ場合、買取に比べて高額で売却できる可能性が高いというメリットがあります。不動産がより高く売れる可能性が高いタイミングで売却ができるなど、タイミングを見計らうことができるほか、不動産会社による積極的な売却活動によって、より高値で買ってくれる人に出会える確率が上がるという点も大きなメリットです。
不動産会社のHPや新聞の折込チラシなど、さまざまな手法で売却活動を行いますが、買主が見つかるまでに時間がかかってしまうため、なるべく早く売却したいと考える方にとってはデメリットと言えるでしょう。
また、買取希望者による内覧に対応する手間がかかるところも売主にとっては負担となってしまいます。
不動産会社が売却活動を行って買主を見つける仲介に対し、不動産会社に直接不動産を売却するのが「買取」です。不動産の買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類があり、不動産会社と売却の交渉を行い、条件さえまとまれば仲介による不動産売却に比べて短期間で売却することが可能です。
買取による売却には「買取保証」と「即日買取」の2種類があります。それぞれの買取形態について詳しく解説します。
買取保証は、一定期間仲介による不動産売却を目的とした売却活動を行い、期間内に買主が見つからなかった場合に、不動産会社と事前に約束した金額で買い取ってもらうことができます。
仲介と買取の良いところを組み合わせたような形態で、買取保証による仲介期間はおおむね3ヵ月ほどが多いため、遅くても契約期間内には不動産を現金化することができます。
即日買取は、売却したい不動産を不動産会社に直接売却する方法です。不動産会社との条件交渉が済み次第すぐに売却することができ、最短で5~7営業日、長くても1ヵ月ほどで売却することができるため、なるべく早めに不動産を売却したいという方におすすめの形態です。ただし、相場よりも安い価格での売却となるため、注意しましょう。
参照元:三井のリハウス公式HP(https://www.rehouse.co.jp/relifemode/column/at/at_0056/)
買取による不動産売却の場合、不動産会社に直接売却できるため、仲介手数料を支払う必要がありません。また、最短で1週間ほどで売却することができるため、不動産をなるべく早く手放したいという方にとっては大きなメリットと言えます。また、「契約不適合責任が免除される」という点も大きなメリットです。
参照元:三井のリハウス公式HP(https://www.rehouse.co.jp/relifemode/column/at/at_0056/)
買取のデメリットとして一番大きいのが「市場価格よりも1~3割程度安い金額での売却となる」という点です。買い取った不動産は、不動産会社がリフォームをするなどして再販される場合が多いため、再販する際の利益を踏まえると、市場価格よりも安い買取価格になってしまうことは仕方がありません。
また、場合によっては買取ができない物件もあるため注意が必要です。
参照元:スマイティ(https://sumaity.com/sell/press/215/)
売却価格や期間など、どこの会社もあまり変わりがないように感じることもありますが、不動産売却を検討する理由や物件によって選ぶべき会社は異なります。
自分はどの形態の取引が良いのか、しっかり考えたうえで不動産会社に話を聞いてみましょう。
このサイトでは不動産売却にお悩みの方に向け、状況に応じて納得の売却を叶えてくれるおすすめの会社を紹介しているので、参考にしてみてください。
不動産の売却を行う場合、仲介や買取による売却の他にも売却した不動産を借りる「リースバック」や住宅ローンなど借入金が返済できなくなった場合に金融機関の合意を得て売却する「任意売却」という方法があります。
それぞれ目的に合った方のみが適合する売却方法となりますので、まずはそれぞれの特徴をチェックしてみましょう。
リースバックとは、自身が所有する不動産を売却すると同時にその不動産を借りるという方法です。まとまったお金が必要になるものの、自宅には住み続けたいという場合によい方法で、売却後も引き続き住み続けることができます。
近所には知られることなく不動産の売却ができ、かつ引っ越しの手間を省けることが特徴。また、固定資産税などの維持費も不要となるメリットがあります。
住宅ローンを滞納している状況や、不動産の売却金額よりも住宅ローンの残高の方が多い状況の中で、金融機関の同意を得たうえで売却することを任意売却と言います。
住宅ローンを少しでも早く回収するために、競売にかけられることもありますが、任意売却をすることで競売を止めることができるほか、リースバックによってそのまま住み続けられるというメリットもあります。
ここまで解説してきたように、不動産の売却にはさまざまな方法があります。それぞれの方法でメリットデメリットがありますので、ある程度の知識を持ったうえで最適な方法を選ぶことが、不動産売却成功のカギです。
どんな売却方法を選ぶかは、「不動産を売却する理由」によっても大きく異なりますので、下記ページの理由ごとに適した売却方法も合わせてチェックしてみてください。
物件の査定や相談をしても、売却までに時間がかかってしまったり、話が進んでもなかなか踏み切れなかったり、といったことはありませんか?
売りたい不動産の種種類に応じた専門知識を持つ会社を選ぶことで、適切な買い手に効率的にアプローチし、スムーズな売却が実現します。
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